序章 音大生に伝えたいこと
音楽の道を選んだあなたへ
音楽大学に進学した理由は人それぞれ。「演奏が好き」「音楽に関わる仕事がしたい」「プロを目指したい」。でも、卒業後に待っているのは、想像以上に狭い世界と厳しい現実です。音楽の技術だけでは生活できないことを、在学中から意識する必要があります。
音楽大学で教えてくれない「お金」と「仕事」の話。
音大は演奏や理論を深く学べますが、「どうやって仕事を得るか」「税金や経費の管理」「営業の方法」など、現実的なビジネススキルは教えてくれません。
本ブログは、その欠けている知識を補い、卒業後に音楽で生きるための地図となることを目指します。
第1章 音大卒業後のリアル – 音楽家の進路マップ
1-1. 就職できる音楽家とできない音楽家の違い
音楽業界で仕事を得続ける人は、演奏力だけでなく、人間力や対応力を兼ね備えています。
「頼まれたらすぐ動ける」「人との関係を大切にする」
──これが大きな違いです。逆に、挨拶や連絡を怠るだけで、チャンスはすぐに消えていきます。
1-2. 主要なキャリアパターン
演奏家:ソロ、オーケストラ、ジャズ、ポップスなど幅広い
教師:音楽教室や学校教員、自宅での個人レッスン
作編曲家:楽曲提供、アレンジ、舞台や映像音楽の制作
音楽ビジネス:マネージャー、イベント企画、音楽関連企業
1-3. フリーランスという生き方
音楽家の多くはフリーランスです。自由度は高いですが、収入は不安定。本章では、フリーランスとして活動するための“土台作り”を解説します。
1-4. 音大卒業生の収入実態
演奏1本のギャラは5,000円〜50,000円程度。結婚式や学校公演、イベント演奏とレッスン収入を組み合わせて生計を立てるのが一般的です。
第2章 お金の教養 – 音楽家のためのマネーリテラシー
2-1. フリーランス音楽家の収入の種類
演奏料、レッスン料、作曲料、印税、YouTube収益など、収入の柱を複数持つことで安定性を確保します。
2-2. 税金・確定申告の基本
税金の知識がないと損をします。領収書を保管し、確定申告で経費計上を。青色申告を選ぶと控除額が増えて節税につながります。
2-3. 経費になるもの・ならないもの
楽器代、衣装、交通費、家賃の一部は経費にできますが、私的な食事は不可。打ち合わせに必要な場合のみ計上可能です。
2-4. 家計管理と貯金術
収入の3割を税金用に確保し、残りで生活費と貯金を振り分けます。最低3か月分の生活費を「生活防衛資金」として確保しましょう。
2-5. 老後資金と保険
国民年金だけでは足りません。iDeCoや小規模企業共済を活用し、将来に備えましょう。
第3章 セルフブランディングと発信力
3-1. 自分の肩書きを決める
「なんでもできます」よりも「◯◯専門」の方が印象に残ります。あなたの強みを明確に言葉にしましょう。
3-2. プロフィール・写真・名刺
プロフィールは簡潔かつ印象的に。演奏動画やSNSリンクを添えて信頼感を高めます。写真はプロに依頼して仕上げましょう。
3-3. SNS活用のコツ
Instagramはビジュアル、YouTubeは演奏動画、TikTokは拡散力が強み。媒体ごとの特性を理解して活用しましょう。
3-4. ファンを育てる発信術
告知だけでなく、練習風景や舞台裏もシェア。共感が生まれ、ファンが定着します。
3-5. 炎上・批判への対応
炎上は誰にでも起こり得ます。冷静に謝罪や訂正を行い、誠実さを見せることが信頼回復の第一歩です。
第4章 仕事の取り方・広げ方
4-1. 人脈は最大の資産
仕事のほとんどは紹介から。先輩、恩師、仲間との信頼関係を築きましょう。
4-2. 自分で案件を開拓する
結婚式場、カフェ、学校、病院などに営業し、演奏の場を広げます。
4-3. 案件の種類とマナー
学校公演、企業イベント、結婚式、施設演奏など、それぞれの現場の特徴とマナーを解説。
4-4. 営業メール・提案書の書き方
件名:短く明確に
本文:自己紹介→提案→条件提示
添付:演奏動画、チラシなど
4-5. リピートされる演奏家になるには
時間厳守、服装、態度だけでなく、演奏後のお礼メールやSNSでのタグ付けも重要です。
第5章 新しい時代の音楽家の働き方
5-1. オンラインレッスンを始める
Zoomなどを使ったレッスンの始め方、必要な機材、料金設定を紹介します。
5-2. デジタルコンテンツ販売
楽譜や教材、音源をオンライン販売する方法とプラットフォームを解説します。
5-3. クラウドファンディング
アルバム制作や演奏会の資金調達に活用する方法と成功事例を紹介。
5-4. 助成金・補助金の活用
文化庁や自治体、民間財団の支援制度の探し方と申請のコツを解説します。
5-5. 海外挑戦への第一歩
フェス出演や短期留学、オンラインコラボなど、国際的な活動の方法を考えます。
第6章 キャリア設計とメンタルケア
6-1. 未来を見据えたキャリア設計
5年後、10年後を想像し、ライフイベントも考慮したキャリアの道筋を描きましょう。
6-2. 「演奏だけ」はリスク
レッスンや企画、発信など複数の収入源を持つことが安定への近道です。
6-3. メンタルヘルスの重要性
孤独やプレッシャーと向き合い、信頼できる人に相談する環境を作りましょう。
6-4. 失敗から立ち直る力
舞台での失敗や批判を学びに変える方法を考えます。
6-5. セカンドプランを考える
音楽を続けながら、動画編集やライティングなど他のスキルを育てる重要性を解説します。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。上記はあくまで一般的な例であり、音楽の仕事は多種多様にあり、上記のケースに当てはまらない事の方が多いかもしれません。
1番大切なのは『自ら考え行動を起こす』事です。
演奏さえ上手ければ成功する!
と言いたいところですが、中々そうではない世の中です。
音楽ビジネスとしての需要と供給をしり、やりたい音楽と仕事のバランスをうまく保つことが重要かもしれません。
さて、シャルテ音楽教室の音楽ビジネスコースでは、学校では教えてくれない『生の現場の音楽ビジネスのノウハウ』を学べます。
学校で学べないの??と思った方もいるかもしれませんが、音楽大学ではあくまで音楽の習得が中心になっています。
最近では音楽ビジネスが学べる学校も少し増えてはきたものの、まだまだ現場レベルの音楽ビジネスが学べる学校は少ないです。
ビジネスの基本は学校で学べるかもしれませんが、実際の現場は応用の連続で現場でしかわからない事ばかりです。
音楽業界で20年以上様々な仕事を経験し、会社を立ち上げ10年。
今、その全てのノウハウをお伝えしていきます。
特に、
・SEOに特化したホームページ作成。
・SNS発信(動画制作)、広告の出し方。
・プレスリリースの作成方法。
音楽ビジネスを学ぶ人が増えれば市場が活性化し、音楽業界自体が盛り上がっていきます。
ぜひ、一緒に音楽ビジネスを学びましょう!
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